Japanese
English
論述
Kerboull十字プレートとKTプレートによる臼蓋再建
Acetabular Reconstruction with Kerboull Cross Plate and KT Plate
田中 千晶
1
,
四方 實彦
1
,
清水 和也
1
,
戸口田 淳也
1
,
多田 弘史
1
,
高橋 真
1
,
仲俣 岳晴
1
,
長谷部 啓司
1
Chiaki Tanaka
1
1京都市立病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto City Hospital
キーワード:
hip joint
,
股関節
,
acetabular reconstruction
,
臼蓋再建
,
reinforcement device
,
補強器具
Keyword:
hip joint
,
股関節
,
acetabular reconstruction
,
臼蓋再建
,
reinforcement device
,
補強器具
pp.287-293
発行日 1996年3月25日
Published Date 1996/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901855
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抄録:人工股関節置換術や再置換術に際して高度に破壊された臼蓋に対する再建法には種々の方法が提唱されている.われわれはKerboull十字プレートとKTプレートを用い,骨欠損に対して自家骨移植と人工骨移植を行い,臼蓋コンポーネントをセメント固定する再建法を行ってきた.Kerboull十字プレートは閉鎖孔に掛けるフックと腸骨にスクリュー固定するパレットを有する十字形のプレートで,原臼位設置を行い,KTプレートは若干の高位設置を許容する型を有する.術後1年以上経過した17関節を対象として臨床的,X線的に調査し,短期であるが良好な結果を得た.これらのプレートの特長,使用の際の注意点,下肢長差補正の工夫について検討を加えた.原臼位再建,移植骨の保持と固定,脆弱化した骨性臼蓋の補強等のプレートの役割により安定した臼蓋の再建が達成されると考えられる.若干の臼蓋高位を必要とする場合にはKTプレートを用いて対処し得た.
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