Japanese
English
論述
三次元表面再構成法(3D-CT)による股関節臼蓋の被覆度の検討
Study of the Acetabular Coverage by Three-dimentional CT
萩野 哲也
1,2
,
矢野 悟
1
,
木村 真二
1
,
橋本 規
1
,
中川 夏子
1
Tetsuya Hagino
1,2
1加西市立病院整形外科
2現:兵庫県リハセンター附属中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kasai Municipal Hospital
キーワード:
臼蓋被覆
,
acetabular coverage
,
股関節
,
hip joint
,
三次元表面再構成法
,
three-dimentional CT
Keyword:
臼蓋被覆
,
acetabular coverage
,
股関節
,
hip joint
,
三次元表面再構成法
,
three-dimentional CT
pp.216-222
発行日 1992年3月25日
Published Date 1992/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900796
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抄録:三次元表面再構成法(3D-CT)を用いて股関節臼蓋前方外側部の被覆の状態を定量的に観察し,単純X線写真像と比較検討した.対象は,3D-CTで撮影した疾患群36股関節と正常群20股関節である.3D-CT画像の正面像をデジタイザーを用いて骨頭の面積,骨頭を覆う臼蓋の面積を計測し,前方被覆率を求めた.また各症例のSharp角およびCE角を求め,両者の間の相関の有無,被覆度判定の有効性などについて比較検討した.Sharp角およびCE角と前方被覆率とは良く相関したが,症例によっては3D-CTがより有効であった.Chiari骨盤骨切り術施行直後の前方被覆率は外側ほど改善せず,remodelingによって覆われていくことが示唆された.臼蓋の前方外側部という一定の球面をとらえるには,角度でとらえたパラメーターよりも面積でとらえた3D-CTの方が有効であり,今後股関節領域における重要な検査法の一つになることが予想される.
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