Japanese
English
臨床経験
脊髄髄内血腫の1例
Hematomyelia : A Case Report
仲俣 岳晴
1,2
,
四方 實彦
1
,
戸口田 淳也
1
,
清水 和也
1
,
田中 千晶
1
,
高橋 真
1
,
長谷部 啓司
1
,
服部 理恵子
1
Takeharu Nakamata
1,2
1京都市立病院整形外科
2現:岐阜市民病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto City Hospital
キーワード:
hematomyelia
,
脊髄出血
,
paraplegia
,
対麻痺
,
myelotomy
,
脊髄切開術
Keyword:
hematomyelia
,
脊髄出血
,
paraplegia
,
対麻痺
,
myelotomy
,
脊髄切開術
pp.1191-1194
発行日 1996年10月25日
Published Date 1996/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902026
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抄録:外傷後,亜急性に発症した脊髄髄内血腫に対して血腫除去術を行い,症状の改善が得られた.症例は31歳,女性.阪神・淡路大震災にて被災し,2階から床こと1階に転落した.その後腰痛以外特に無症状であったが,19日後より両下肢しびれ,22日後より尿意低下を自覚,27日後には尿閉となり,30日後,当院初診時には,軽度の左下肢筋力低下,高度の低緊張性神経因性膀胱,肛門括約筋緊張低下を認めた.脊髄造影,CTM,MRIにて第12胸椎レベルの脊髄髄内血腫と診断し,同日,脊髄背側正中切開による血腫除去術を施行した.病理組織検査では腫瘍性変化を認めなかった.術後約1週間で自尿が可能となり,左下肢筋力も改善傾向を示した.
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