Japanese
English
臨床経験
バイポーラー型人工関節の再置換例―インターロイキン6が人工関節の弛緩に関与したと考えられる1症例
Revision of the Bipolar Prosthesis : A Case Report Interleukin 6 in the Synovial Fluid and its Relation to Loosening
関 賢二
1,2
,
笠井 隆一
3
,
池田 俊彦
4
,
河野 弘昭
4
,
滋野 長平
5
,
中村 孝志
4
Kenji Seki
1,2
1玉造厚生年金病院整形外科
2現:国立姫路病院整形外科
3西神戸医療センター整形外科
4京都大学医学部整形外科
5京都大学核医学科
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, Kyoto University
キーワード:
再置換術
,
revision surgery
,
インターロイキン6
,
interleukin 6
,
ゆるみ
,
loosening
Keyword:
再置換術
,
revision surgery
,
インターロイキン6
,
interleukin 6
,
ゆるみ
,
loosening
pp.959-962
発行日 1995年8月25日
Published Date 1995/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901699
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抄録:Bateman UPF人工股関節の再置換術を行った症例について骨吸収に関与するサイトカイン,プロスタグランディンを検討した.ゆるんだ人工関節と臼蓋の間に存在した関節液様の液体中のIL-6,IL-Iβ,PGE2,TNF-αの値を測定し,このうちIL-6の高値が認められた.また,臼蓋を覆っていた結合織中にUltra-high molecular weight polyethylene(以下UHMWPEと略す)をとりまく多核巨細胞を認めた,今回の症例の検討からIL-6骨吸収に関与し,人工関節のゆるみを引き起こす,または加速する原因の一つとなり得ることが考えられた.
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