Japanese
English
シンポジウム 人工股関節再手術例の検討
人工股関節再置換術の検討
Clinical Study of Total Hip Replacement Revision Surgery
浅田 莞爾
1
,
島津 晃
1
,
藤田 敏博
1
,
鍵山 博士
1
,
西村 典久
1
,
楠 正敬
1
,
堀沢 欣弘
1
,
安部 治郎
1
,
田中 直史
1
Kanji ASADA
1
1大阪市立大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka City University, Medical School
キーワード:
人工股関節
,
total hip replacement
,
再置換術
,
revision surgery
,
ゆるみ
,
loosening
,
再手術手技
,
revision technique
,
再手術時期
,
time for revision surgery
Keyword:
人工股関節
,
total hip replacement
,
再置換術
,
revision surgery
,
ゆるみ
,
loosening
,
再手術手技
,
revision technique
,
再手術時期
,
time for revision surgery
pp.1109-1120
発行日 1982年11月25日
Published Date 1982/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906634
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はじめに
私共の大阪市立大学整形外科学教室において,1968年人工股関節置換術を股関節再建手術の一環としてとり入れて以来,1981年12月末までに金属骨頭対HDPソケットのいわゆるCharnley-Müller typeを中心に211例,255関節に対し,種々のタイプの人工股関節置換術を行ってきた.われわれの今日まで行ってきたものは,単純人工骨頭のAustin-Moore型とセラミック人工骨頭を用いたいわゆるsurface replacement arthroplasty以外は全てmethylmethacrylateによる骨セメントを用いて,各componentを骨組織に固定するものであった.この期間中に明らかな術後の感染症と考えられるものを4例(うち1例は他医手術症例)経験し,これらについては人工股関節の抜去ののち注意深い観察期間を経て,すでに全例に再置換術を行い,現在のところ良好に経過している2).また1979年以後は,症例を選んで表面置換型人工股関節置換術(Wagner型,ICLH型,およびセラミック骨頭を有する型4))を積極的に行ってきた.本論文中ではこれらの症例のうち,先にのべた感染例を除いたloosening例に対し,再置換を施行した症例について報告する.
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