Japanese
English
論述
セメントレス人工股関節による再置換術の検討
Revision Total Hip Arthroplasty with Cementless Prosthesis
森田 定雄
1
,
長谷川 清一郎
1
,
松原 正明
1
,
河内 貞臣
1
,
土屋 正光
1
,
古屋 光太郎
1
Sadao Morita
1
1東京医科歯科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
revision surgery
,
再置換術
,
total hip arthroplasty
,
人工股関節
,
cementless
,
セメントレス
,
cemented
,
セメント固定
Keyword:
revision surgery
,
再置換術
,
total hip arthroplasty
,
人工股関節
,
cementless
,
セメントレス
,
cemented
,
セメント固定
pp.599-605
発行日 1996年5月25日
Published Date 1996/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901900
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抄録:人工股関節再置換術におけるセメントレス人工関節の有用性について検討した.対象は骨セメントが用いられていた人工股関節の弛みに対する再置換術症例で,術後3年以上経過観察が行われた21症例である.臨床的にはセメントレス人工関節は除痛の面で良好な成績を示した.X線学的検討では,セメントレスソケットは弛みの徴候はみられず,非常に安定していた.ステムにおいても大腿骨の骨欠損部の良好な修復が行われており,術後平均5.1年の成績では76%は弛みもなく安定していた.高度の骨欠損に対しても,十分な骨移植により良好な初期固定をはかり,術後長期の免荷を行えば,良好な骨修復と臨床結果が得られた.したがって中期成績を見る限りでは,セメントレス人工股関節は再置換術において有用な方法ということが出来る.
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