Japanese
English
臨床経験
長期間自然経過を観察し得た胸椎動脈瘤様骨囊腫の1症例
The Long Natural History of the Aneurysmal Bone Cyst of Thoracic Spine : A Case Report
小川 祐人
1
,
中西 忠行
1
,
飛騨 進
1
,
高橋 正明
1
,
井上 元保
1
,
矢部 啓夫
2
Yuto Ogawa
1
1済生会横浜市南部病院整形外科
2慶應義塾大学医学部整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Saiseikai Yokohamashi Nanbu hospital
キーワード:
動脈瘤様骨嚢腫
,
aneurysmal bone cyst
,
自然経過
,
natural history
Keyword:
動脈瘤様骨嚢腫
,
aneurysmal bone cyst
,
自然経過
,
natural history
pp.963-967
発行日 1995年8月25日
Published Date 1995/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901700
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抄録:動脈瘤様骨嚢腫(以下ABC)を長期に経過観察した報告は少ない.今回われわれは8年間にわたり経過を観察し得た症例を経験したので報告する.
症例は54歳,女性の対麻痺例で1982年に胸部の全周性の痛みで発症し,約10か月後に対麻痺を来し,某病院で転移性脊椎腫瘍であり治療不可能と診断された.しかし,その後2年経過するも症状が不変のため前医診断に疑問を抱き,当院を受診した.断層・myelography・CT-M・血管造影で第4~6胸椎のABCが疑われ生検で診断が確定した,その後,腫瘍摘出は行わず塞栓術を施行後,脊椎固定術のみを施行した.以後8年間,断層・CT・骨シンチで経過を追跡したが,その間腫瘍自体に画像上変化は認めなかった.
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