Japanese
English
シンポジウム 全人工肩関節置換術の成績
全人工肩関節置換術の術後成績―術後X線変化を中心として
Clinical Results of Total Shoulder Arthroplasty―Postoperative Radiological Findings
佐藤 克巳
1
,
相澤 利武
2
Katsumi Sato
1
1東北労災病院整形外科
2いわき市立磐城共立病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tohoku Rosai Hospital
キーワード:
rotator cuff
,
腱板
,
loosening
,
ゆるみ
,
glenoid component
,
グレノイドコンポーネント
Keyword:
rotator cuff
,
腱板
,
loosening
,
ゆるみ
,
glenoid component
,
グレノイドコンポーネント
pp.1145-1150
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100793
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:私たちが直接健診可能であった26例33肩を対象として,臨床評価とX線評価を行った.関節リウマチ(RA)が19例26肩,変形性関節症(OA)が7例7肩で,男性が3例,女性が23例であった.手術時年齢は平均58歳,追跡調査期間は平均5年であった.機種はPhysio shoulderが25肩,Global shoulderが7肩,classical Neer typeが1肩であった.Stemは22肩でセメント固定を行った.比較的骨質のよい11肩は,プレスフィットで行った.Glenoid componentは全例でセメントを使用した.臨床評価のJOAスコアは,術前平均44.1点が術後73.2点に改善していた.疼痛点の改善が著明であり,6.9点から28点に改善していた.可動域の改善は著明ではなかった.合併症は,創治癒不良1肩,術中のstem打ち込みの際の骨折が1肩,烏口突起切離9肩中,再接着に失敗し偽関節になったもの1肩であった.X線評価では,stemのゆるみはなかったが,3肩に術後早期からstem周囲に1mm程度のradiolucent zoneがみられた.プレスフィット症例中2肩にstemの沈下がみられた.Glenoid componentについては,1mm程度のradiolucent zoneが10肩にみられた.2mm以上のradiolucent zoneが4肩に,glenoid componentの脱転が1肩にみられた.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.