Japanese
English
論述
上位腰椎椎間板ヘルニアに対する前方除圧固定術の成績
Anterior Interbodv Fusion For Upper Lumbar Disc Herniation
安原 晃一
1
,
高橋 和久
1
,
山縣 正庸
1
,
村上 正純
1
,
菅谷 啓之
1
,
関川 敏彦
1
,
森永 達夫
1
,
中村 伸一郎
1
,
守屋 秀繁
1
Koichi Yasuhara
1
1千葉大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Chiba University
キーワード:
上位腰椎
,
upper lumbar spine
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
前方固定術
,
anterior interbody fusion
Keyword:
上位腰椎
,
upper lumbar spine
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
前方固定術
,
anterior interbody fusion
pp.691-697
発行日 1995年6月25日
Published Date 1995/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901649
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抄録:上位腰椎椎間板ヘルニア(以下上位ヘルニア)は比較的頻度の低い疾患であり,その手術法に関する報告は少ない.本論文の目的は上位ヘルニアの特徴を考察し,本疾患に対する前方固定術の有用性を評価することである.対象は男性7例,手術は経腹膜外路法により施行した.臨床成績は日整会腰痛疾患治療判定基準(JOA score)により評価した.画像所見のうち特に上位・下位ヘルニア例の腰椎前弯角を比較した.JOA scoreは術前平均10.3点,follow up時平均26.6点,平林法による改善率は86.5%であった.腰椎前弯角は上位ヘルニア例では下位ヘルニア例に比較し罹患椎間で後弯を形成し,腰椎全体でも前弯角が減少していた.罹患椎間の前弯角は術後平均3.2゜改善した。自験例,文献より上位ヘルニアの病態につき考察した。上位ヘルニアは特徴的な病態を有し,前方固定術は上位ヘルニアに対し有用と考えられた.
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