Japanese
English
論述
骨軟部悪性腫瘍の患肢温存手術におけるマイクロサージャリーによる再建
Reconstructive Microsurgery in Limb-salvage Procedure for Malignant Musculoskeletal Tumor
黒田 浩司
1
,
川口 智義
1
,
松本 誠一
1
,
真鍋 淳
1
,
澤泉 雅之
1
Hiroshi Kuroda
1
1癌研究会附属病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Cancer Institute Hospital
キーワード:
骨軟部悪性腫瘍
,
malignant musculoskeletal tumor
,
患肢温存手術
,
limb-salvage procedure
,
再建微小外科
,
reconstructive microsurgery
Keyword:
骨軟部悪性腫瘍
,
malignant musculoskeletal tumor
,
患肢温存手術
,
limb-salvage procedure
,
再建微小外科
,
reconstructive microsurgery
pp.699-704
発行日 1995年6月25日
Published Date 1995/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901650
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抄録:骨軟部悪性腫瘍の患肢温存手術の際に生ずる大きな組織欠損に対して,マイクロサージャリーを応用して被覆し,機能再建を行った症例は1978年以降に22例あった.その頻度は当科で手術治療を行った骨軟部悪性腫瘍548例のうち4%に相当した.施行した再建術は単独の組織移植,複合組織移植各11例であり,複合組織移植は皮弁に骨・血管・神経を様々に組み合わせたものであった。移植した各組織の生着は良好で,マイクロサージャリーを用いることは根治性を損なうことのない,機能的にも優れた患肢温存手術の適応拡大に役立った.しかし,マイクロサージャリーが必要となる頻度はそれほど高いものではなく有茎の皮弁による再建が不可能なときにその適応があると考えた.さらに症例を供覧し,手術時や皮弁採取におけるデザインの工夫などについても言及し,考察を加えた.
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