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特集 脊椎外科最近の進歩―長期予後からみた問題点を中心として―(第28回日本脊椎外科学会より)
L4-5腰椎椎間板ヘルニアに対する後方椎間板切除術と前方固定術の術後10年以上の成績
Minimum 10-year Follow-up Study of Posterior Discectomy and Anterior Lumbar Interbody Fusion for L4-5 Intervertebral Disc Herniation
長田 龍介
1
,
石原 裕和
1
,
金森 昌彦
1
,
安田 剛敏
1
,
木村 友厚
1
,
辻 陽雄
1
,
松井 寿夫
2
Ryusuke Osada
1
1富山医科薬科大学医学部整形外科
2高岡市民病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, Toyama Medical and Pharmaceutical University
キーワード:
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
posterior lumbar discectomy
,
後方椎間板切除術
,
anterior lumbar interbody fusion
,
前方固定術
Keyword:
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
posterior lumbar discectomy
,
後方椎間板切除術
,
anterior lumbar interbody fusion
,
前方固定術
pp.453-459
発行日 2000年4月25日
Published Date 2000/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902967
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抄録:L4-5椎間板ヘルニアに対する後方椎間板切除例と前方椎体間固定例の術後10年以上の成績を,後方椎間板切除例37例および前方固定例25例について検討した.術後1年の自他覚症状の合計点(15点満点)は後方椎間板切除例,前方固定例ともに良好であったが,最終調査時の平均点はそれぞれ13.5点(改善率82.4%),14.3点(89.9%)となり,前方固定例の成績がより安定していた.後方椎間板切除後に再手術を要した症例は3例で,その原因はいずれも局所の再発ヘルニアであった.前方固定後の再手術は2例で,その原因はL3-4の脊柱管狭窄とL5-Sのヘルニアであった.L4-5単椎間のprotrusionあるいはsubligamentous extrusionで,高い活動性を要求される比較的若い症例には,発達性狭窄および隣接椎間変性の有無を厳密に除外した上で前方固定を行うことにより,長期の安定した成績が期待できると考えられた.
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