Japanese
English
特集 脊椎外科最近の進歩―OPLLを中心として―(第26回日本脊椎外科学会より)
脊椎シースを用いた鏡視下腰椎前方固定術
Endoscopic Lumbar Interbody Fusion Using Spinal Sheath
山縣 正庸
1
,
山田 英夫
2
,
高橋 和久
1
,
菅谷 啓之
1
,
安原 晃一
1
,
中村 伸一郎
1
,
新井 元
1
,
粟飯原 孝人
1
,
西須 孝
1
,
守屋 秀繁
1
Masatsune Yamagata
1
1千葉大学医学部整形外科
2国立佐倉病院外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Chiba University School of Medicine
キーワード:
lumbar spine
,
腰椎
,
anterior interbody fusion
,
椎体前方固定術
,
endoscopic surgery
,
内視鏡手術
Keyword:
lumbar spine
,
腰椎
,
anterior interbody fusion
,
椎体前方固定術
,
endoscopic surgery
,
内視鏡手術
pp.557-564
発行日 1998年4月25日
Published Date 1998/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902428
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抄録:当教室では1995(平成7)年8月より内視鏡下に腰椎前方固定術を行っており,これまでにその術式を紹介し,その特長と術中術後の問題点を報告してきた.内視鏡下の腰椎前方固定では操作空間の確保のためのレトラクターの保持が困難,椎間板切除に際しての鉗子の出し入れが煩雑,気腹下での骨切除にはガス塞栓の危険性があるなどの問題があった.そこで,術野の確保のために脊椎シースを作成し,そのシース内で手術操作を行うこととした.脊椎シースは椎体に固定でき一度固定されてしまうと以後の操作に大血管や腸管を避ける操作や器具が不要となる.シース壁に内視鏡が固定でき,明るい視野が確保され,安全に椎間板切除や椎体固定が可能であった.骨切除に際しても,気腹が必要ないためにガス塞栓の危険もなく器具も簡略化できた.ヘルニア摘出など椎間板後方を詳細に観察し神経組織の除圧を必要とする症例には,本術式はよい適応と考える.
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