Japanese
English
特集 脊椎外科最近の進歩(第25回日本脊椎外科学会より)
腹腔鏡下腰椎前方固定術
Laparoscopic Lumbar Interbody Fusion
山縣 正庸
1
,
山田 英夫
2
,
高橋 和久
1
,
菅谷 啓之
1
,
安原 晃一
1
,
中村 伸一郎
1
,
新井 元
1
,
粟飯原 孝人
1
,
西須 孝
1
,
守屋 秀繁
1
Masatsune Yamagata
1
1千葉大学医学部整形外科
2国立佐倉病院外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Chiba University
キーワード:
lumbar spine
,
腰椎
,
anterior interbody fusion
,
椎体前方固定術
,
laparoscopic surgery
,
腹腔鏡下手術
Keyword:
lumbar spine
,
腰椎
,
anterior interbody fusion
,
椎体前方固定術
,
laparoscopic surgery
,
腹腔鏡下手術
pp.377-386
発行日 1997年4月25日
Published Date 1997/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902143
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抄録:近年,外科の各領域で臨床応用され,良好な手術成績を上げている内視鏡手術を脊椎外科に応用した.これまでに6例行ったが,L5/S1椎間では経腹膜的に,L4/5椎間より頭側では経腹膜外的に椎間板を展開した.視野の確保は気腹法,腹壁つり上げ法いずれにおいても可能であるが骨切除に際してはガス塞栓の危険性を考慮して,気腹を中止し腹壁つり上げ法を行った.経腹膜外路法,経腹膜路法の双方で椎間板の切除のみならず従来法と同じく椎体間固定が可能であった.手術中には拡大された良好な視野が得られ,椎間板腔から後縦靱帯まで観察できた.これまでの実験の結果と併せて鏡視下腰椎前方固定術は,良好な視野のもとに神経や大血管を損傷することなく,少ない侵襲で行うことが技術的に可能であると考えられた.本術式を効率よく行うためには専用の手術器具の開発が必要であるが,今後,脊椎外科分野の中で発展する可能性のある手術手技と考えられた.
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