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特集 痛みをとらえる(第21回日本脊椎外科学会より)
主題 各種治療法の適応と限界/椎間板ヘルニア
腰部椎間板ヘルニアに対する前方固定術の適応と手術成績
Indication and Clinical Results of Anterior Interbody Fusion for Lumbar Disc Herniation
高畑 武司
1
,
藤村 祥一
1
,
戸山 芳昭
1
,
小柳 貴裕
1
,
丸岩 博文
1
,
松本 守雄
1
,
小川 潤
1
,
平林 洌
1
Takeshi Takahata
1
1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Keio University
キーワード:
腰部椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
前方固定術
,
anterior interbody fusion
Keyword:
腰部椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
前方固定術
,
anterior interbody fusion
pp.351-357
発行日 1993年4月25日
Published Date 1993/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901083
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抄録:腰部椎間板ヘルニアに対する前方固定術の適応を,①下肢痛のみならず腰痛によるADL制限のあるもので椎間板造影によりその病因性が確認された場合,②正中ヘルニアとしてきた.しかし,sequestrationは適応外とした.今回,このような適応のもとに本術式を行った57例について,ヘルニアの形態,突出方向,発生高位,固定椎間,骨癒合などと手術成績との関係を検討した.その結果,いずれも良好な成績であり,手術適応の正当性が示され,本術式は根治性の高い手術法といえた.しかし,本術式の問題点として,sequestrationに対応できないこと,後療法が骨癒合まで長くかかること,少数例とはいえ術後合併症と隣接椎間の不安定性の発生などがみられることが挙げられた.
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