Japanese
English
論述
変性腰部脊柱管狭窄症に対する内側椎間関節切除術の成績―非固定例の術後調査
Follow-wp Study of Medial Facetectomies for Lumbar Spinal Stenosis
横関 和
1,2
,
鐙 邦芳
1
,
佐藤 栄修
1
Kanoh Yokozeki
1,2
1釧路労災病院整形外科
2北海道大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kushiro Rousai Hospital
キーワード:
脊柱管狭窄症
,
spinal canal stenosis
,
腰椎
,
lumbar spine
,
内側椎間関節切除術
,
medial facetectomy
,
椎間不安定性
,
segmental instability
,
椎間腔
,
disc space
Keyword:
脊柱管狭窄症
,
spinal canal stenosis
,
腰椎
,
lumbar spine
,
内側椎間関節切除術
,
medial facetectomy
,
椎間不安定性
,
segmental instability
,
椎間腔
,
disc space
pp.225-230
発行日 1995年3月25日
Published Date 1995/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901574
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抄録:変性腰部脊柱管狭窄症の手術にあたり,筆者らは,手術椎間に辷りなどの椎間不安定性を認めない症例や,多椎間に既に変性を認める症例には,固定術を併用せず,内側椎間関節切除術(以下MF)による神経除圧のみの手術を施行してきた.1986年以後,MFを施行した変性腰部脊柱管狭窄症60例の成績を調査した.日本整形外科学会腰痛疾患治療成績判定基準(以下JOAスコア)では術前平均10.1点が調査時平均23.2点で,術前と比較し悪化していた症例はなかった.しかし術後早期と比較し,経過観察中にJOAスコア上低下を認めた症例が16例あった.このうち5例に神経症状の再発を認め,4例に再手術を施行した.これらの症例は,X線写真上,術前既に椎間変性が進行し,椎間腔狭小化の程度が大きかった.椎間腔の狭小化の程度を評価するにあたり,disc height ratio(DHR)が有用であった.
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