Japanese
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特集 主題・腰部脊柱管狭窄症/パネルI・脊椎転移性腫瘍の手術的治療/パネルII・脊椎脊髄MRI診断(第20回日本脊椎外科学会より)
主題 腰部脊柱管狭窄症
変性側彎に伴う腰部脊柱管狭窄症の手術的療法
Surgical Management of Spinal Canal Stenosis Caused by Degenerative Scoliosis of the Lumbar Spine
戸山 芳昭
1
,
松本 守雄
1
,
小川 潤
1
,
千葉 一裕
1
,
高畑 武司
1
,
里見 和彦
1
,
藤村 祥一
1
,
平林 洌
1
Yoshiaki Toyama
1
1慶応義塾大学医学部整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Keio University
キーワード:
脊柱管狭窄症
,
spinal canal stenosis
,
腰椎変性側彎症
,
degenerative lumbar scoliosis
,
手術療法
,
surgical treatment
,
インスツルメンテーション手術
,
instrumentation surgery
Keyword:
脊柱管狭窄症
,
spinal canal stenosis
,
腰椎変性側彎症
,
degenerative lumbar scoliosis
,
手術療法
,
surgical treatment
,
インスツルメンテーション手術
,
instrumentation surgery
pp.411-420
発行日 1992年4月25日
Published Date 1992/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900827
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抄録:馬尾・神経根障害を伴う腰椎変性側彎症(DLS)は,高齢者に多く,側彎変形・脊柱管狭窄・骨粗鬆症などの治療に難渋する病態を同時に有しているため,その手術療法においては神経障害発現の病態を十分に理解し,脊椎外科の基本術式である除圧・矯正・固定の三要素にinstrumentatlonを加えた中から,適した手術法を選択する必要がある,今回,DLS 23手術例を詳細に分析し,特に矯正と固定術の適応について検討を加えた.
その結果,DLSによる神経障害発現機序は従来の脊柱管狭窄とは異なり,椎間板楔状化・椎体側方すべり・椎体回旋に伴う椎間関節亜脱臼など側彎変形に起因して生じていた.本症に対する手術法は,進行性・不安定型DLS例,側彎度25°・側方すべり10mm以上の例,椎弓切除適応例,多椎間病巣例などにはinstrumentationを用いた矯正・固定術の適応であり,安定型で側彎度20°以下の単一神経根障害例には開窓術の選択が妥当である.
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