Japanese
English
論述
股関節の新しい適合性指数の検討
Study of the Congruity Index of Hip Joint
冨岡 正雄
1,2
,
矢野 悟
1
,
橋本 規
1
,
木村 真二
1
Masao Tomioka
1,2
1市立加西病院整形外科
2現:神戸大学医学部整形外科
1Orthopaedic Surgery, Kasai Municipal Hospital
キーワード:
股関節
,
hip joint
,
適合性
,
congruity
Keyword:
股関節
,
hip joint
,
適合性
,
congruity
pp.901-904
発行日 1993年8月25日
Published Date 1993/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901171
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抄録:股関節のX線学的評価には臼蓋の被覆に関しては様々な方法があるが,適合性に関しては適当な方法がみあたらない.今回我々は,大腿骨頭と臼蓋荷重部が作り出す2つの円を用いて股関節の適合性を定量化することを検討した.
計測した症例は男性8例15関節,女性76例137関節で年齢は平均39.5歳である.これを正常群と異常群に分け比較検討した.従来から知られるSharp角,CE角,teardrop distance,Sourcil傾斜角に関しては2群の間に有意差がみられた.これに対し適合性のパラメーターとして大腿骨頭と臼蓋荷重部からデジタイザーを用いて2つの円を描き出しその中心間距離と半径の比を求めた.やはり2群間には有意差がみられた.異常群の中には被覆は良好でも適合性の悪い症例もあり,適合性を定量化し検討することは重要であることがわかった.
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