バイオメカニクス
三次元骨形状モデルを用いた股関節中心の推定
土屋 和生
1
,
今井 教雄
,
湊 泉
,
田邊 裕治
,
遠藤 直人
1新潟大学 大学院自然科学研究科材料生産システム専攻機械科学
キーワード:
回帰分析
,
股関節
,
X線CT
,
三次元イメージング
Keyword:
Hip Joint
,
Regression Analysis
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.989-993
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017392535
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健常者62例(男性32例・年齢68.1±10.9歳、女性30例・年齢65.7歳±8.3歳)の三次元骨盤モデルを用いて、上前腸骨棘および閉鎖孔内の様々な解剖学的参照点と股関節中心との左右、上下、前後各方向における距離の相関を調査し、股関節中心の推定を試みた。その結果、大腿骨頭中心と上腕腸骨棘との相関係数はX、Z方向で低値であったことから、上腕腸骨棘は股関節中心の推定には不適当であると考えられた。一方、閉鎖孔周囲の参照点は相関係数が中等度以上であったことから、股関節中心の推定に有用であると考えられた。また、寛骨臼~閉鎖孔周囲の形状には性差があるものの、同性内では個人差が小さい可能性が示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2017