特集 不安定腰椎(第18回日本脊椎外科研究会より)
座長総括
「Ⅱ.病態と診断(1)」の部
井形 高明
1
Takaaki Ikata
1
1徳島大学医学部整形外科学教室
pp.355-357
発行日 1990年4月25日
Published Date 1990/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900062
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不安定腰椎ならびにそれに係わる神経障害病態の臨床的把握には,画像診断法が多用される.最近のCTさらにはMRIの導入により,病理学的所見に接近した結果を得るに至っている.神経障害の病態については,電気生理学的検査や手術所見,あるいは側面的ではあるが治療成績より検討を加えることができる.本セクションの演題はこうした臨床的立場から不安定腰椎ならびに神経障害の病態が発表され討論された.
岩河ら(岡山大)は職場の従業員を対象として腰痛とX線で把えた腰椎彎曲ならびに椎間関節所見との関連を調査している.腰痛の強さが前彎角や腰仙角の増強に係わり,また椎間関節のOA変化より椎間板高狭小化に影響されていることを見出している.
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