Japanese
English
特集 整形外科医のための臨床研究の進め方—立案から実施まで
臨床現場からのクリニカルクエスチョンの整理と構造化
Organizing and Structuring Clinical Questions from Clinical Practice
小野 玲
1
Rei ONO
1
1国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 国立健康・栄養研究所 身体活動研究部
1Department of Physical Activity Research, National Institute of Health and Nutrition, National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition
キーワード:
クリニカルクエスチョン
,
clinical question
,
CQ
,
リサーチクエスチョン
,
research question
,
RQ
,
構造化
,
structured
Keyword:
クリニカルクエスチョン
,
clinical question
,
CQ
,
リサーチクエスチョン
,
research question
,
RQ
,
構造化
,
structured
pp.1191-1196
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408203120
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臨床研究は,目の前の患者の切実な課題を解決できる可能性がある.しかし,臨床での疑問であるクリニカルクエスチョン(CQ)をリサーチクエスチョン(RQ)に整理し,構造化するには一定のお作法が必要となる.CQをもつと,その疑問が「既知」なのか「未知」なのかについて,成書または論文を調べることで,自分のCQが研究するに値するか判断する必要がある.RQは研究で明らかにしたいことをPECOまたはPICOの形に構造化することで,漠然としていたCQをより具体的に,回答可能な形にすることができる.RQを作成する段階では,FIRM2NESSの観点から整理・構造化すると便利である.本稿では実例を通じて,CQからRQへのプロセスを紹介する.
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