書評
クリニカル・クエスチョンで考える外傷整形外科ケーススタディ
善家 雄吉
1
1産業医医科大学病院外傷再建センター
pp.1039
発行日 2024年8月25日
Published Date 2024/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408203081
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著者の土田芳彦先生は整形外傷界で知らない人はいない著名な先生です.私自身は15年以上前より数多くのセミナーや学会で教えを乞うてきました.実際に一緒に働いたことはありませんが,尊敬する先生の代表格です.先生の知的好奇心は際限なく,常に最良の医療を行うために尽力されてこられました.近年はオンラインセミナーの開催に注力され,数多くの会を自ら主催し,事前・事後検討を重要視した「教育」を展開されています.
2021年1月から1年間,北大整形外科後期レジデントを対象にした外傷整形外科のウェブカンファレンスが行われました.これは症例を通して若手の疑問に答えるという形式でしたが,私も時間が許せばオンラインで聴講していました.好評だったことにより,その後「症例と文献に学ぶ外傷整形外科」というオンラインセミナーとして再編されました.このセミナーは,本書の執筆者である佐藤和生,佐藤亮,髙田大輔,伊澤雄太の4人の先生たちが「提示症例」に対して解説プレゼンを行い,土田先生がコメントするというとても教育効果の高い素晴らしい企画でした.その内容はオンラインサロンでも討論され,多くの先生が勉強されたことと思います.
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