特集 これからのガイドラインの読み方,使い方
Ⅰ.ガイドラインのつくり
重要臨床課題とクリニカルクエスチョン
夏目 淳
1
1名古屋大学大学院医学系研究科障害児(者)医療学寄附講座
pp.14-17
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001548
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
■日本医療機能評価機構が運営しているMindsが診療ガイドラインのデータベース構築や作成指針の提示を行っている.
■本稿はMindsの提示するガイドライン作成の手引き,マニュアルを参考に執筆した.
■診療ガイドラインのクエスチョンはフォアグラウンドクエスチョン(前景疑問,クリニカルクエスチョン〔CQ〕)とバックグラウンドクエスチョン(背景疑問,BQ)に分けられる.
■CQは重要臨床課題に基づいて,その構成要素を抽出し疑問文の形式で表現される.
■CQの構成要素はPICOの形で定型化される.
■1つの重要臨床課題から複数のCQが作成される場合もある.
■CQのアウトカムの重要性を1~9点の点数をつけて評価する.
■重要臨床課題やCQの決定にはあらゆるステークホルダーが参加したパネル会議が必要である.

Copyright © 2025, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.