書評
クリニカル・クエスチョンで考える外傷整形外科ケーススタディ
野坂 光司
1
1秋田大学大学院・整形外科学
pp.955
発行日 2024年7月25日
Published Date 2024/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408203059
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史上最高の外傷整形外科テキストでした.全368ページでしたが,飽きのこない小説のようで,あっという間に読み終えました.
さすがは「日本の外傷整形外科の巨人」土田芳彦先生の作品です(テキストというよりは作品と呼んだほうがしっくりくる内容です).共同執筆は土田先生の薫陶を受けた4人の若き外傷整形外科医(若武者)たちです.本書は,若武者が整形外科外傷に立ち向かう際,さまざまに抱かれる疑問,戦い方(治療方針)と考察が提示されます.それに対して一つひとつ,百戦錬磨の軍師(指導医)が丁寧にその戦い方を説き,そして熱くディスカッションしているかのように進んでいく様が小気味よかったです.
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