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あとがき
松本 守雄
pp.1190
発行日 2023年9月25日
Published Date 2023/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202788
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現在,梅雨明け間近で非常に暑い日が続いています.「危険な」,「10年に一度の」,「体温を超える」などの形容語とともに,連日暑さについての報道が行われています.私が若い頃も夏は暑かったのですが,このような形容語はあまり聞いたことがありませんでした.地球温暖化が確実に進んでいることを実感し,孫子(まごこ)の代までこの地球を住める状態に保つことが自分たちの世代の責務だと考える毎日です.私たちは大量生産・大量消費の時代を生きてきたわけですが,最近ではSDGs(sustainable development goals)が意識され,物を無駄に消費するのではなく,生活に必要最小限の物を厳選して暮らしていくミニマリストと呼ばれる人も増えているそうです.
さて,本号の特集は徳島大学 西良浩一教授に「脊椎内視鏡下手術の進化・深化」のタイトルでご企画いただきました.脊椎手術も大きな切開・大きな侵襲の時代から,内視鏡を用いた必要最小限の切開・アプローチにより最小侵襲で行う時代になってきました.本邦ではその過程で先人のご努力のもと技術認定制度や合併症調査など内視鏡下手術を安全に患者に提供する体制が構築されてきました.脊椎内視鏡は普及とともにさまざまな腰椎疾患・病態に広く応用されるようにもなってきました.本特集では脊椎内視鏡の第一人者の先生方にこれらの進化・深化の過程を詳しくご解説いただいています.「境界領域/知っておきたい」には佐賀大学脳神経内科の小池春樹教授に整形外科医が鑑別疾患として知っておくべき慢性炎症性脱髄性多発神経炎についてご寄稿いただきました.
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