臨床医からの質問に答える
頸動脈プラークの厚さはどこで計っているのですか
森田 勇一
1
,
遠田 栄一
1
1三井記念病院中央検査部
pp.448-450
発行日 2011年6月1日
Published Date 2011/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103174
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はじめに
近年,頸動脈超音波検査は動脈硬化患者の重症度評価に有効な評価法であることはよく知られるようになった.それ以外にも,薬物療法やステント治療などの適用評価,効果判定においても有用性が認められている.その評価項目の一つである内中膜複合体厚(intima media thickness,IMT)の計測は比較的容易で短時間,再現性に優れた評価法とされている.しかし,IMT計測方法や部位についてはさまざまな報告があり標準化されていなかった.そこで,多くの評価法をまとめるべく日本脳神経超音波学会1)と日本超音波検査学会2)の二つの学会からそれぞれ頸動脈超音波検査に関するガイドラインが公開されている.
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