Japanese
English
誌上シンポジウム 診療ガイドラインの方向性―臨床に役立つガイドラインとは
診療ガイドラインの評価
Evaluation of Clinical Practice Guidelines
長谷川 友紀
1
Tomonori Hasegawa
1
1東邦大学医学部公衆衛生学講座
1Department of Public Health, Toho University School of Medicine
キーワード:
clinical practice guideline
,
診療ガイドライン
,
evaluation
,
評価
,
quality of medicine
,
医療の質
Keyword:
clinical practice guideline
,
診療ガイドライン
,
evaluation
,
評価
,
quality of medicine
,
医療の質
pp.1041-1052
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100515
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抄録:医療の安全と質への関心が世界的に高まっている.先進諸国においては医療の質を向上させる試みはプロセスアプローチとアウトカムアプローチに大別されるが,EBM手法に基づく診療ガイドラインは前者の代表的な手法である.診療ガイドラインを評価する手法を開発・公開することにより,利用者にはどの診療ガイドラインを使用すべきかについての判断を容易とし,また作成者に対しては,質の高い診療ガイドラインを効率的に作成することが期待される.診療ガイドラインの評価の視点は,①対象疾患選択の妥当性,②診療ガイドライン作成過程の妥当性,③診療ガイドライン導入による医療の変化,④診療ガイドラインの発展性に大別される.現在まで提唱された評価手法の多くは②についてチェックシート方式で評価を行うものであり,AGREE instrumentはその代表的なものである.現在は,①③④についての評価手法の開発,アウトカム評価との連携をいかに図るかが課題となっている.
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