Japanese
English
誌上シンポジウム 診療ガイドラインの方向性―臨床に役立つガイドラインとは
日本における診療ガイドラインの現状
Current Status of Clinical Guidelines in Japan
関 英一
1
Eiichi Seki
1
1厚生労働省医政局研究開発振興課医療技術情報推進室
1Ministry of Health, Labour and Welfare
キーワード:
診療ガイドライン
,
clinical guidelines
,
EBM
,
evidence-based medicine
,
厚生労働省
,
Ministry of Health, Labour and Welfare
Keyword:
診療ガイドライン
,
clinical guidelines
,
EBM
,
evidence-based medicine
,
厚生労働省
,
Ministry of Health, Labour and Welfare
pp.1035-1040
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100514
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抄録:根拠に基づく医療(EBM)を医療現場で実践していくため,最新の臨床研究の成果を容易に参照できる道具として,1999年度以降,新たな考え方に基づき様々な疾患分野で診療ガイドラインが作成され,厚生労働省では,その一部に研究費助成を行ってきた.日本整形外科学会では,11の疾患についての診療ガイドライン作成を学会の活動として位置づけて取り組んでいる.わが国における診療ガイドライン作成をめぐる経験の蓄積は,今後の診療や患者・国民の医療への参画,臨床研究のあり方などを考えていくうえで貴重な知的資源ともなっている.診療ガイドラインやこれに関連する情報を体系的に臨床医や国民向けに提供する(財)日本医療機能評価機構の取り組みも準備が進められている.
今後,開かれた議論の積み重ねにより,様々な誤解や困難を克服しつつ診療ガイドラインが質的にも量的にも充実し,医療向上のために適切に活用されていくことが望まれる.
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