Japanese
English
報告
助産外来における実践力の評価指標としてのルーブリックの開発過程
Development Process of Rubric in Midwifery Clinic Practice
渡邊 淳子
1
,
齋藤 益子
2
,
石川 紀子
3
Junko WATANABE
1
,
Masuko SAITO
2
,
Noriko ISHIKAWA
3
1東京医療学院大学 保健医療学部看護学科
2宮崎県立看護大学
3静岡県立大学 看護学部
1Faculty of Health Sciences, University of Tokyo Health Sciences
2Miyazaki Prefectural Nursing University
3School of Nursing&Graduate School of Nursing University of Shizuoka
キーワード:
助産実践能力
,
助産外来
,
評価
,
ルーブリック
,
midwifery competence
,
midwifery clinic
,
evaluation
,
rubric
Keyword:
助産実践能力
,
助産外来
,
評価
,
ルーブリック
,
midwifery competence
,
midwifery clinic
,
evaluation
,
rubric
pp.105-114
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7011200077
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目的
助産外来の質の向上のためには、診察・保健指導を実施する助産師の実践能力を適切に評価し、実践能力を向上させるための助産外来担当者と管理者との相互評価方法が必要である。その方法として、助産外来用ルーブリックを開発した。本報告では、その開発過程について述べる。
対象と方法
理論と実践の往還を、重視しながら進めた。具体的には、ルーブリックの構造の明確化を図り、助産外来での参加観察および助産師、妊婦を対象としたインタビューから、技能習熟段階の記述を行った。それらをもとに、ルーブリックの要素を検討した。次に助産師へのフォーカスグループインタビューと、助産外来実施後に自己の実践に関するリフレクションを行い、それらを参考にルーブリックの各項目の文言の検討を行った。
結果
助産外来用ルーブリックは、参加観察およびインタビューから導き出した4つの助産行為に、それぞれの評価規準を抽出し、評価の観点を「思考・判断」「知識・技術」「関心・意欲・態度」とした。そして3段階の評価基準を決定し作成した。作成した助産外来用ルーブリックを用い、臨床現場での運用可能性を探った。その結果、助産外来用ルーブリックを用いてリフレクションを実施することで、臨床現場での活用が図られることが明らかになった。
結論
ルーブリックの開発には、実践家との協力が不可欠であり、常に協働で評価内容のブラッシュアップを行っていく必要がある。臨床現場での運用に向けては、評価表を用いたリフレクションを実施すること、また管理者のリフレクション能力の向上も必要であることが示唆された。
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