Japanese
English
臨床研究
閉経前乳癌に対する腹腔鏡下卵巣摘除術の有用性—医療および経済性の検討
Efficacy of laparoscopic oophorectomy for premenopausal breast cancer
權 雅憲
1
,
山田 修
1
,
上辻 章二
1
,
井上 知久
1
,
駒田 尚直
1
,
上山 泰男
1
A-Hon Kwon
1
1関西医科大学第1外科
キーワード:
腹腔鏡下卵巣摘除術
,
閉経前乳癌
,
ホルモン療法
Keyword:
腹腔鏡下卵巣摘除術
,
閉経前乳癌
,
ホルモン療法
pp.649-651
発行日 1995年5月20日
Published Date 1995/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905221
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はじめに
閉経前の乳癌症例に対しての両側卵巣摘除術(卵摘)は,乳癌組織におけるホルモンレセプターの測定とタモキシフェン(TAM)を初めとするホルモン製剤の開発,化学療法との関連などから,その適応に関しては議論の多いところである.1992年に,Early Breast Cancer Trialists' Col-laborative Group(EBCTCG)1)は,75,000例の各種術後補助療法の臨床試験結果を大規模に収集および解析し,閉経前患者における卵摘の有効性を示した.
このEBCTCGの調査結果から,閉経前乳癌の術後補助療法の中心である化学療法に代えて,卵摘を再考すべきという意見がある2).今回われわれは,閉経前進行乳癌症例に対して腹腔鏡下に卵摘術を施行し,その非侵襲性と簡便性,さらには経済性を検討した.
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