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特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル
Ⅵ 術式別にみた術前・術後管理
065 腹腔鏡下副腎摘除術
Laparoscopic adrenalectomy
石戸谷 滋人
1
Shigeto Ishidoya
1
1東北大学医学部泌尿器科
pp.354-358
発行日 2012年4月5日
Published Date 2012/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102742
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[1]はじめに
本誌2002年の増刊号の特集で『術前・術後1週間の患者管理―体腔鏡下手術』の良著がある1)。その後ほぼ10年が経過し,これらのテキストと日本泌尿器内視鏡学会の指導とが相俟って,腹腔鏡下副腎摘除術は完全に標準術式となって全国に普及した。手術適応に関してまだ見解が定まっていない部分もあるが,外科的術式は経腹膜到達法,後腹膜到達法を問わず,確立されたといってよい2)。このように件数が増えて一般化した術式であるが対象の多くは良性疾患であり,原発性アルドステロン症のように薬物療法のオプションが存在する場合もある。手術に関連した合併症は極力避けねばならない。外科的術式の詳細は成書に譲り3),本項では腹腔鏡下副腎摘除術のベッドサイドにおける管理について解説する。
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