Japanese
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臨床研究
下肢閉塞性動脈硬化症における術後精神障害の発生とその対策
Bifemelan hydrochloride prevents postoperative psychosis after peripheral vascular surgery
清水 剛
1
,
石丸 新
1
Tsuyoshi SHIMIZU
1
1東京医科大学第2外科
キーワード:
術後精神障害
,
下肢閉塞性動脈硬化症
,
塩酸ビフェメラン
,
知的精神機能
,
岡部式簡易知的評価尺度法
Keyword:
術後精神障害
,
下肢閉塞性動脈硬化症
,
塩酸ビフェメラン
,
知的精神機能
,
岡部式簡易知的評価尺度法
pp.643-647
発行日 1995年5月20日
Published Date 1995/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905220
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はじめに
術後精神障害は,一過性とはいえ,発症すると術後管理の妨げとなり,回避したい術後合併症の1つである.術後精神障害の発生要因に関しては様々な因子が挙げられているが,特に高齢者においては痴呆をはじめとする知的精神機能の低下が術後精神障害の一因と考えられる場合も少なくない.下肢閉塞性動脈硬化症をはじめとする動脈硬化性血管疾患の手術症例には高齢者も多く,著者らは,手術症例に対する知的精神機能の評価および知的精神機能と術後精神障害の発生との関連性を重視してきた.
今回,下肢閉塞性動脈硬化症の術後精神障害について検討し,その対策として術前に脳代謝改善薬である塩酸ビフェメランを投与し,術後精神障害の予防効果について検討を行った.
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