Japanese
English
新しい手術器具
腹腔鏡手術における着脱容易一点式吊り上げ鉤の開発
A simple one-point abdominal wall lift retractor in laparoscopic surgery
大谷 泰一
1
,
澤田 俊夫
1
,
河村 裕
1
,
武藤 徹一郎
1
,
加地 利雄
2
,
永井 秀雄
3
Taiichi OTANI
1
1東京大学医学部第1外科
2日立戸塚病院外科
3自治医科大学消化器一般外科
キーワード:
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
腹壁吊り上げ法
,
一点式吊り上げ鉤
,
腹腔鏡補助結腸切除術
,
腹腔鏡補助胃切除術
Keyword:
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
腹壁吊り上げ法
,
一点式吊り上げ鉤
,
腹腔鏡補助結腸切除術
,
腹腔鏡補助胃切除術
pp.521-524
発行日 1995年4月20日
Published Date 1995/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905197
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はじめに
腹腔鏡下胆嚢摘出術は,一般に二酸化炭素ガスを用いた気腹法で行われることが多いが,横隔膜損傷による気胸1)や,中肝静脈損傷2)などの合併症を併発した場合,直に開腹して対応するというのが一般的である.しかし,気腹法から吊り上げ法に簡単に移行できれば,開腹しなくても対応できるのではないかと考えた.現在,日本での腹壁吊り上げ法は,皮下を2か所で吊り上げる方式が主流であるが,器具の取り付け,取り外しが面倒であり,吊り上げに使用する器具が鉗子操作の邪魔になるなどの欠点がある.
われわれは,簡単に取り付け,取り外しのできる一点式吊り上げ鉤を開発したので紹介する.
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