Japanese
English
臨床報告・1
半月状線ヘルニアと誤診した,欠損歯牙に起因すると考えられた腹壁膿瘍の1治験例
A case of abdominal wall abscess caused by a fragment of a tooth misdiagnosed as Spiegelian hernia preoperatively
平野 鉄也
1
,
古山 裕章
1
,
川上 義行
1
,
安東 勝宏
1
,
土谷 利晴
1
,
三木 康平
2
Tetsuya HIRANO
1
1岸和田市民病院外科
2岸和田市民病院歯科
キーワード:
腹壁膿瘍
,
欠損歯牙
Keyword:
腹壁膿瘍
,
欠損歯牙
pp.525-528
発行日 1995年4月20日
Published Date 1995/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905198
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はじめに
誤嚥された魚骨や歯牙などの異物は,消化されるか自然に排泄されることが多いが,稀に消化管を穿通し,腹膜炎,腹腔内膿瘍,肉芽腫の形成などをきたすことが報告されている1-3)が,腹壁に穿通し膿瘍を形成したという報告はほとんどみあたらない.今回われわれは,欠損した歯牙に起因すると考えられ,半月状線ヘルニアと誤診した腹壁膿瘍の1例を経験したので報告する.
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