必見! 完全体腔内再建の極意・23
—幽門側胃切除術後再建—Billroth Ⅰ法:手縫い
金平 永二
1
,
谷田 孝
1
,
亀井 文
1
,
中木 正文
1
,
秀嶋 周
1
Eiji KANEHIRA
1
1メディカルトピア草加病院外科
pp.220-225
発行日 2015年2月20日
Published Date 2015/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210650
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■■はじめに
手縫いによるBillrothⅠ法(以下,B-Ⅰ)は,幽門側胃切除後の再建方法として,本邦では従来標準的な手技であり,普遍的に行われていた1).近年,腹腔鏡下手術の普及に拍車がかかり,さらなる低侵襲性を目指す流れのなかで,B-Ⅰを完全体腔内で行うためのさまざまな吻合法が開発されてきた2〜5).それらはすべて自動縫合器を駆使したものであり,背景には腹腔鏡下手縫いの煩雑さを回避し,簡便化を図る目的があった.このトレンドに対し筆者らは,開腹手術で支持されていた手縫い吻合の長所(単純さ,柔軟さなど)に着目し,腹腔鏡下にもこれを実践している.
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