Japanese
English
特集 安全な消化管器械吻合をめざして
腹腔鏡補助下幽門側胃切除術における小開腹Billroth Ⅰ 法器械再建術
Billroth Ⅰ stapled anastomosis by mini-laparotomy in laparoscopy-assisted distal gastrectomy
吉川 貴己
1
,
土田 知史
1
,
長 晴彦
1
,
円谷 彰
1
,
小林 理
1
Takaki YOSHIKAWA
1
1神奈川県立がんセンター消化器外科
キーワード:
腹腔鏡補助下幽門側胃切除術
,
小開腹
,
器械吻合
,
Billroth Ⅰ 法
Keyword:
腹腔鏡補助下幽門側胃切除術
,
小開腹
,
器械吻合
,
Billroth Ⅰ 法
pp.189-193
発行日 2008年2月20日
Published Date 2008/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102028
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要旨:当科では,郭清はすべて腹腔鏡下に行い,小開腹下にBillroth Ⅰ器械吻合を行っている.本再建方法を安全に施行するためには,十二指腸を切離することなく,十二指腸と胃を無理なく安全に上腹部の小開腹創より挙上させることにある.十二指腸周囲の遊離と#6,#5リンパ節の郭清,および十二指腸の血流維持が重要となる.また,胃の挙上においては胃の後側の癒着剝離と短胃動静脈の処理,温存が重要となる.腹腔鏡下で十二指腸切離を先行しないことによる#7,#8a,#9リンパ節郭清における視野は,サージカルアームで固定したスネークリトラクターによる肝臓左葉の圧排,胃膵ヒダの腹側への牽引,胃または膵臓の下側への牽引によって得られる.小開腹創からの器械吻合では,特にサーキュラーステイプラーのサイズと使用方法が重要となる.
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