特集 癌診療に役立つ最新データ
Ⅳ.乳癌
乳癌の治療に関する最新のデータ
緒方 晴樹
1
,
矢吹 由香里
1
,
太田 智彦
1
,
福田 護
1
Haruki OGATA
1
1聖マリアンナ医科大学乳腺内分泌外科
pp.85-93
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905018
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乳癌の治療は局所療法(手術療法,放射線療法)と全身療法(化学療法,内分泌療法)の組み合わせで行われる.手術療法は乳房温存手術が40%にまで増加している.Sentinel lymph node biopsyが一部の施設で実地医療として行われている.補助内分泌療法はホルモン感受性陽性患者には第1選択である.閉経後患者ではアナストロゾールがタモキシフェンよりも有効である.補助化学療法はアンスラサイクリン系中心のレジメンが標準である.術前化学療法は乳房温存術の適応の拡大につながる.
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