特集 癌診療に役立つ最新データ
Ⅳ.乳癌
乳癌の疫学に関する最新のデータ
岡崎 邦泰
1
,
森本 忠興
2
Kuniyasu OKAZAKI
1
1くにとみ外科胃腸科医院
2徳島大学医学部保健学科
pp.74-79
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905016
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近年,乳癌の罹患数,死亡数は増加し,罹患率の年次推移では胃癌を抜いて女性の癌の第1位となっている.今後も増加することが予測され,早急な対策が必要である.年齢分布は欧米と異なり,働き盛りの45〜50歳にピークがあり,その後は多少の増減があるが徐々に下降する傾向が見られる.初発症状は現在でも腫瘤を主訴とするものが多い.発見動機別頻度も腫瘤の自己発見が多く,集団検診,人間ドックでの発見率は低い.関連要因として月経,出産の関係,肥満,遺伝性乳癌の関係,食物,栄養との関係についても言及した.
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