Japanese
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特集 乳癌の手術:最適化への論点
A.乳腺切除範囲のpros and cons
5.乳房円状部分切除の要点
Main points of the wide resection for breast carcinoma
福田 護
1
,
緒方 晴樹
1
,
中山 義昭
1
,
太田 智彦
1
,
山口 晋
1
Mamoru FUKUDA
1
1聖マリアンナ医科大学第1外科
キーワード:
乳房円状部分切除
,
切除断端
,
腋窩郭清
Keyword:
乳房円状部分切除
,
切除断端
,
腋窩郭清
pp.37-41
発行日 1999年1月20日
Published Date 1999/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903491
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乳房円状部分切除の適応は,患者の希望,乳房の大きさ,病巣の位置や数や3次元的拡がりなどによって決定される.教室では,腫瘤径約4cmをめどとし,広範囲な微細石灰化像,多発乳癌は原則として適応外としているが,絶対的なものではない.リンパ節転移程度,占拠部位,腫瘤乳頭間距離は問わない.術中断端検索は可能な限り行ったほうがよい.迅速病理検査で術中断端検索を行っている教室の231例中(切除断端距離2cm,頭側のみ3cm),術後病理検査で最終的に切除断端が陽性であったのは16%であり,その内水平切除断端陽性が8.2%,垂直切除断端陽性が7.8%であった.腋窩郭清は原則としてLevel IIとし,小さな皮膚切開から腋窩郭清を行うため,腋窩を長方形の箱とイメージしながら行うのがよい.
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