特集 癌診療に役立つ最新データ
Ⅳ.乳癌
乳癌の再発診療に関する最新のデータ
池田 正
1
,
神野 浩光
1
,
松井 哲
2
,
三井 洋子
1
,
麻賀 創太
1
,
武藤 剛
1
,
和田 真弘
1
,
北島 政樹
1
Tadashi IKEDA
1
1慶應義塾大学医学部外科
2慶応がんセンター
pp.94-100
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905019
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乳癌は予後がよい癌としても知られているが,全体でも約1/4は再発する.術後10年を過ぎて再発する症例もあり,長期の経過観察が必要な癌でもある.再発部位は局所,肺,肝,骨が多い.再発後生存期間は約2年半であるが,肝転移は最も予後が悪い.再発後の治療はホルモン療法から行っても化学療法から行っても生存期間に有意差はないため,ホルモン療法から行うことが一般的である.これら種々の治療を行うことにより比較的長期の生存も期待できる.
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