特集 癌診療に役立つ最新データ2007-2008
Ⅳ.乳癌
乳癌の治療に関する最新のデータ
緒方 晴樹
1
,
福田 護
1
Haruki OGATA
1
1聖マリアンナ医科大学乳腺・内分泌外科
pp.117-126
発行日 2007年10月22日
Published Date 2007/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101893
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要旨:乳癌の治療は局所療法(手術療法,放射線療法)と全身療法(化学療法,内分泌療法)の組み合わせで行われる.手術療法は乳房温存手術が50%まで増加している.センチネルリンパ節生検は標準治療となった.術後の補助療法に,ここ数年大きな変化があった.ホルモン感受性陽性患者に対する補助内分泌療法は閉経前ではGn-RHアナログとタモキシフェンが,閉経後ではアロマターゼ阻害剤が第1選択である.補助化学療法は術前化学療法を含むアンスラサイクリン系中心のレジメンに症例を選択してタキサン系を追加する方向にある.また,術後補助療法でのtrastuzumabの有効性が示された.
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