Japanese
English
特集 ヘルニア—最新の治療
腹壁欠損に対する複合メッシュを用いた腹壁再建術
Open abdominal wall reconstruction using composite meshes
宮崎 恭介
1
,
成田 吉明
1
,
中村 文隆
1
,
増田 知重
1
,
道家 充
1
,
樫村 暢一
1
,
松波 己
1
Kyosuke MIYAZAKI
1
1手稲渓仁会病院外科
キーワード:
複合メッシュ
,
腹壁瘢痕ヘルニア
,
腹壁腫瘍
,
腹壁再建術
Keyword:
複合メッシュ
,
腹壁瘢痕ヘルニア
,
腹壁腫瘍
,
腹壁再建術
pp.1099-1104
発行日 2002年8月20日
Published Date 2002/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904947
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近年,腹壁再建術に使用できる複合メッシュが注目されている.複合メッシュは確実な腹壁再建と同時に,メッシュと腹腔内臓器との癒着防止やメッシュの異物反応軽減を目的に開発されたメッシュである,筆者らは腹壁瘢痕ヘルニアや腹壁腫瘍切除後の腹壁欠損に対して,Marlex® メッシュとGore-Tex® シートを重ね合わせたBard® ComposixTM Meshを用いた腹壁再建術を行い,良好な成績を得ている.複合メッシュを用いた腹壁再建術は腹膜欠損があってもtension-freeの腹壁再建が可能で,ヘルニア再発およびメッシュ使用の合併症を軽減できる術式である.今後,日本でもBard® ComposixTM Mesh以外の複合メッシュが認可されることを期待したい.
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