Japanese
English
米国でのProblem-Based Learning形式による外科研修
Problem-Based Conference(7)—ショックの病態とマネージメント(その1)
Surgical training based on the problem-based learning system in the United States: Problem-based conference (7) Pathophysiology and management of shock (part 1)
町 淳二
1
,
児島 邦明
2
Junji Machi
1
,
Kuniaki Kojima
2
1ハワイ大学医学部外科
2順天堂大学医学部第2外科
1Department of Surgery, University of Hawaii at Manoa
キーワード:
problem-based conference
,
ショックの診断
,
ショックのマネージメント
,
ショックの分類
Keyword:
problem-based conference
,
ショックの診断
,
ショックのマネージメント
,
ショックの分類
pp.675-689
発行日 2002年5月20日
Published Date 2002/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904872
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1 はじめに
前回は,救急でのマネージメントにおけるプライオリティーのおき方についてディスカッションしました.今回のproblem-based conferenceでは,そのプライオリティーの知識を前提として,さらに救急のマネージメントを要する“ショック”をテーマとし,その病態と鑑別診断,そして緊急時でのマネージメントについてディスカッションしたいと思います.前回の症例では上部消化管出血というショックの原因がわかっていたわけですが,今回はショックの鑑別診断と治療を行う上で,患者さんの病状と種々のショックの病態生理を知っておくことの重要性に注目したいと思います.今回取り上げるショックのような緊急症例で重要な点は,以下の通りです.
(1)プライオリティーを考慮し,まず患者の生命を救うべく処置を行う.
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