Japanese
English
米国でのProblem-Based Learning形式による外科研修
Problem-Based Conference(5)—救急でのプライオリティーのおき方:上部消化管出血(その1)
Surgical training based on the problem-based learning system in the United States:Problem-based conference (5) Priority in the management of emergency:Upper gastrointestinal bleeding (part 1)
町 淳二
1
,
児島 邦明
2
Junji Machi
1
,
Kuniaki Kojima
2
1ハワイ大学医学部外科
2順天堂大学医学部第2外科
1Department of Surgery, University of Hawaii at Manoa
キーワード:
problem-based conference
,
救急
,
プライオリティー
,
上部消化管出血
,
救急のABC
Keyword:
problem-based conference
,
救急
,
プライオリティー
,
上部消化管出血
,
救急のABC
pp.381-393
発行日 2002年3月20日
Published Date 2002/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904811
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1 はじめに
前回のカンファレンスでは,上腹部痛をテーマに,問題点に焦点を絞った診断についてディスカッションしました.その際,病歴と理学所見をとる上での問題点に対する焦点の絞り方を強調しましたが,そのなかでまず病態の救急性,すなわち緊急な処置を要するものか否かを判別することの重要性を述べました.今回のproblem-basedconferenceでは,消化管出血をテーマに“救急(emergency)でのプライオリティー(priority)のおき方”についてディスカッションします.ここでいうプライオリティーとは,ことに救急において患者さんの状態を素早く把握し,その病態から診断・治療上,何が最初に行われるべき事柄かを判断し,患者さんを救うために順序立てて処置を行っていくということです.
救急症例に対処する上での重要な点は,以下の4点です.
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