Japanese
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米国でのProblem-Based Learning形式による外科研修
Problem-Based Conference(6)—救急でのプライオリティーのおき方:上部消化管出血(その2)
Surgical training based on the problem-based learning system in the United States:Problem-based conference (6) Priority in the management of emergency:Upper gastrointestinal bleeding (part 2)
町 淳二
1
,
児島 邦明
2
Junji Machi
1
,
Kuniaki Kojima
2
1ハワイ大学医学部外科
2順天堂大学医学部第2外科
1Department of Surgery, University of Hawaii at Manoa
キーワード:
problem-based conference
,
救急
,
プライオリティー
,
上部消化管出血
,
消化性潰瘍出血
Keyword:
problem-based conference
,
救急
,
プライオリティー
,
上部消化管出血
,
消化性潰瘍出血
pp.489-499
発行日 2002年4月20日
Published Date 2002/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904832
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1 はじめに
T(指導医):前回の救急例に対するproblem-based conferenceでは,まず消化管出血症例に対する質疑応答をフィードバックを入れることなく終わりまで行い,それに続いてプライオリティーを考慮しながらこの質疑応答に対する評価,そして批判などを行いました,特に緊急例ということもあって,質疑応答の最中にはミスした点や忘れた点が幾つかあったと思います.また,自分の発言のバックグランドについても,もう少し深い考察が必要であったように思います.
そこで今回は,同じ症例シナリオを用いて,このような症例で,よいと思われる質疑応答の具体例,すなわち模範例を示してみたいと思います(注1).この質疑応答は,前同検討した上部消化管出血の患者さんと同じ症例を示しますが,細かな数値やteaching point以外の内容は重複を避けるためにできるだけ省略し,主として質疑応答の仕方に重点を置くので,その点をよく習得して下さい.
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