Japanese
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特集 肝切除術のコツ
手術
肝葉切除を開始する前にどこまでの血管処置が望ましいか
Optimal vascular control before hepatic lobectomy
奥平 定之
1
,
矢永 勝彦
1
,
古井 純一郎
1
,
兼松 隆之
1
Sadayuki OKUDAIRA
1
1長崎大学医学部第2外科
キーワード:
脈管処理
,
肝細胞癌
,
生体肝移植
Keyword:
脈管処理
,
肝細胞癌
,
生体肝移植
pp.637-639
発行日 2002年5月20日
Published Date 2002/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904859
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はじめに
肝臓切除では術中の出血量のコントロール,肝細胞癌切除では術中操作による経門脈性の肝内転移を防止するために,肝門部において切除領域の脈管処理を先行することが重要である,脈管の処理法としてcontrolled methodとGlisson鞘一括処理があり,また,肝阻血法としては古典的Pringle法,片葉阻血法(Makuuchi)がある.さらに,今までは,肝腫瘍に対する肝切除が肝臓外科の主流であったが最近では生体肝臓移植に対する肝切除も重要な肝葉切除の一つとなっている.本稿ではそれらの違いについて言及する.
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