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特集 生体肝移植と画像―12年の成果と21世紀の展望
肝移植後の管理と血流評価
Evaluation of Blood Flow after Living-Related Partial Liver Transplantation
江口 晋
1
,
矢永 勝彦
1
,
兼松 隆之
1
Susumu EGUCHI
1
,
Katsuhiko YANAGA
1
,
Takashi KANEMATSU
1
1長崎大学医学部第二外科
1Department of Surgery II, Nagasaki University School of Medicine
キーワード:
生体肝移植
,
肝血流
,
超音波ドプラ検査
Keyword:
生体肝移植
,
肝血流
,
超音波ドプラ検査
pp.199-204
発行日 2002年3月15日
Published Date 2002/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900394
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生体肝移植では保存時間が短く,一般に術後肝は良好であるが,部分肝であるため,グラフトの変位,肝再生に伴う血管吻合部の捻れ,伸展,屈曲などの位置異常が発生することがある.本稿では,主に生体肝移植周術期管理における血流評価の概要について述べる.術前の評価としてドナーでの血管系解剖,肝疾患の有無などを確認する.レシピエントでは門脈血行動態の把握と門脈径の確認を行い,移植手術の際の門脈グラフトの必要性などの参考とする.術中,術後は主に超音波ドプラ検査を用い,経時的に肝血行動態の観察を行い,血管系合併症の早期発見に努める.保存的治療が奏効しない場合は,血管造影を行い,まずはinterventionalvascular radiology (IVR)的に治療を行う.
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