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特集 最新の手術器械―使いこなすコツを学ぶ
マイクロ波メスを用いた肝切除術
Hepatic resection using microwave tissue coagulator
野浪 敏明
1
,
黒川 剛
1
,
大輪 芳裕
1
Nonami Toshiaki
1
1愛知医科大学医学部消化器外科
キーワード:
肝切除術
,
マイクロ波
,
肝硬変
,
肝癌
Keyword:
肝切除術
,
マイクロ波
,
肝硬変
,
肝癌
pp.449-452
発行日 2006年4月20日
Published Date 2006/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100411
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要旨:マイクロ波メスは,電磁波によって発生する誘電熱を用いて,凝固,止血を行う器具である.特に肝硬変を伴うことの多い肝細胞癌の肝切除時に用い,出血量を減少させる手段として有用である.肝切離線に沿って電極を肝表面から約1cm間隔で突き刺し,80W・20秒の焼灼凝固を行なったのち,肝を切離する.これより深い部位はCUSATMとイリゲーションバイポーラーで切離する.合併症として後出血,胆汁瘻,感染などがあり得る.腹腔鏡下肝切除術時の肝切離にも出血量を減少させる手段として有用である.マイクロ波は肝腫瘍などの凝固焼灼治療としても用いられる.
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