Japanese
English
特集 閉塞性黄疸の診療手順
術後黄疸遷延例への対策
術後黄疸遷延例に対する薬物療法
Medical management of prolonged jaundice after surgery of the patients with obstructive jaundice
伊佐地 秀司
1
,
田岡 大樹
1
,
横井 一
1
,
川原田 嘉文
1
Shuji ISAJI
1
1三重大学医学部第1外科
キーワード:
閉塞性黄疸
,
術後黄疸
,
肝内胆汁うっ滞
,
UDCA
,
自家胆汁
Keyword:
閉塞性黄疸
,
術後黄疸
,
肝内胆汁うっ滞
,
UDCA
,
自家胆汁
pp.1075-1081
発行日 2001年8月20日
Published Date 2001/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904543
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閉塞性黄疸症例では黄疸による肝障害や胆管炎,外胆汁瘻造設による腸肝循環の欠如など術前因子も重なり,術後黄疸の病態は複雑で,さらに肝切除例では肝細胞性黄疸の因子も加わり,黄疸の成因を明確にすることは困難なことが多い.本稿では,術後黄疸の鑑別診断と黄疸遷延因子やその予測について簡単に触れ,ついで閉塞性黄疽症例における術後黄疸遷延例(肝内胆汁うっ滞症)の対策と薬物療法につき概説し,特に胆汁分泌動態やBT制御の観点からUDCAと排泄自家胆汁再投与の有用性を指摘した.術後の肝内胆汁うっ滞症に対しては未だ確立されて薬物療法がなく,今後多数例での検討が必要である.
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