増大号特集 続・Quality Indicatorの実装とその改善—日々の診療に役立つ診療評価指標
各論 消化器
肝機能異常の評価指標
伊藤 龍一
1
,
小笠原 雅彦
1
1同善病院
キーワード:
肝機能異常
,
肝機能障害
,
肝硬変
,
薬剤性肝障害
Keyword:
肝機能異常
,
肝機能障害
,
肝硬変
,
薬剤性肝障害
pp.1842-1848
発行日 2024年10月10日
Published Date 2024/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229804
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎アルコール性肝炎,ウイルス性肝炎,非アルコール性脂肪性肝疾患などの肝疾患は肝硬変に進展する頻度が高く,かつ適切に介入すれば予防が可能である.健診での肝機能異常でそれらの疾患を見逃さないことが重要である.
◎肝機能酵素の上昇が認められた場合には,適切な血液検査項目を提出のうえ,薬剤性の可能性も考慮する.薬剤性肝障害の可能性が高い場合には,詳細な問診,および検査項目から肝障害のパターン分類を行い,被疑薬を推定していく.
◎腹部超音波検査は侵襲性が低くプライマリ・ケア領域で施行可能な検査である.実施が可能ならば,肝機能異常が認められた際には閾値を低くして施行することが重要である.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.