Japanese
English
臨床研究
胃癌腹膜播種に対する腹腔内化学療法の現状と将来
Meaning and prospects of intraperitoneal chemotherapy in treating gastric cancer with peritoneal dissemination
伏田 幸夫
1,2
,
木南 伸一
1,2
,
二宮 致
1,2
,
藤村 隆
1,2
,
西村 元一
1,2
,
三輪 晃一
1,2
Sachio FUSHIDA
1,2
1金沢大学医学部第2外科
2金沢大学大学院医学系研究科がん局所制御学
キーワード:
胃癌
,
腹膜播種
,
腹腔内化学療法
,
腹腔鏡
Keyword:
胃癌
,
腹膜播種
,
腹腔内化学療法
,
腹腔鏡
pp.237-242
発行日 2002年2月20日
Published Date 2002/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904785
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はじめに
胃癌の腹膜播種に対する治療法は各施設でさまざまな方法がとられているが,決定的なものがなく,治療成績の向上をほとんど認めない領域の一つである.
以前から当科では胃癌の腹膜播種に対して持続温熱化学療法(chemohyperthermic peritoneal per-fusion:CHPP)やperitonectomyが行われてきたが1〜3),その煩雑さや手術侵襲が過大であることから,閉腹時に抗癌剤を腹腔内に投与する現行法に移行している.また,最近では腹膜播種が疑われる症例には積極的に腹腔鏡検査を導入している4,5).今回,筆者らは胃癌の腹膜播種に対するこれまでの治療成績を解析し,今後の治療方針を決定するために検討した.
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